野球のちょっとおもしろい指標を紹介 #1 【late & close】
こんばちは。うすどんです。
新型コロナで世相が暗い中、スポーツを愛する方々も寂しい毎日を過ごしていることでしょう。
そこで、今回は少しユニークでおもしろい野球の指標を紹介してみたいと思います。
元々ツイートで下書きしてたんだけど、文量が多くなってしまってせっかくだから書いちゃおうかなと。
早速ですが、皆さんはチャンスに強い、勝負強いかどうかって何を見て判断しますか?
ほとんどの方は得点圏打率を思い浮かべたと思います。
間違ってはいませんが、いやでもちょっと待てよと。本当にそれでいいのか?と。
例えば、10点差で迎えた5回のランナー2塁と1点差で迎えた9回のランナー2塁じゃ重みが違いすぎると思いません?
チームにほしいのは圧倒的に後者の状況に強い打者ですよね。
そこで、今回紹介するのは「本物の勝負強さ」っぽいものがわかる【late & close】です。
late & closeは
『7回以降で
①同点
②1点差で勝っている
③それ以外の点差で同点になりうる選手が塁上、打席、次打者のいずれかにいて負けている
この①.②.③に当てはまる状況での成績』
を表します。
例えば8回に1-1で迎えた打席
もちろん①に該当します。
例えば9回に1-4、ランナー2塁で迎えた打席
一見該当しなさそうですが、自身がホームランを打ち、さらに次打者がホームランを放てば同点になりうるので③で該当します。
こういった具合です。
昨季MLBではベリンジャー(率.305 47本 115打点 OPS1.035)がイェリッチ(率.329 44本 97打点 OPS1.100)を抑え、見事ナショナルリーグMVPを獲得しました。
しかし、late & closeではベリンジャーが率.260 OPS.888だったのに対し、イェリッチは率.443 OPS1.375と化物級の数値を叩き出していて、MVP投票において物議を醸しました(嘘です)。
プロ野球ファンはみんな大好き"お散歩おじさん"こと元楽天のアンドリュー・ジョーンズはMLB・ブレーブス時代の'05年に128打点で打点王を獲得していますが、得点圏打率はなんとたったの.207。
ただしlate & closeでは打率.279(シーズン打率.263) OPS1.043と、まさにここ一番で頼れるバッターだったと言えそうです。
↑お散歩動画
そしてこれはあくまでも当時の僕の印象で、証拠はないんですけど、49本塁打・129打点で二冠王に輝いた年('10年)の巨人・ラミレスはlate & closeでの成績がおそらくよくない。
どうでもいい状況で打ってたイメージがかなり強い(あまりにも弱すぎるソース)。
以上、いかがでしたでしょうか。
この指標は基本的にNPBのデータサイトでは扱われていない(と思われる)ため、調べることはできません。MLBのデータは豊富で羨ましい。NPBも見習え。
さらに言えば、ぶっちゃけそこまで有効活用もできません()
僕はスポーツにおいてデータを見ることが大好きです。
が、データは万能で完璧なものではありません。
そのことを念頭に置きながら、"コロナショック"によってできた時間をこういったスポーツのデータを見るために割いてみてもおもしろいかもしれません。
今回はこの辺で。それではまた。
See you soon…